アニメーション学科
アニメーターになるには
2023/11/15
アニメーターの仕事とは?
アニメーションに重要な『動き』を作り出す
アニメーションを制作する段階でいわゆる「作画」を行うことがアニメーターの仕事です。監督や脚本家が作成した絵コンテや脚本をもとに、作品の『動き』の部分を作り上げていきます。
作画を担当するアニメーターには2種類の仕事があり、1つはアニメーションの動きのポイントとなる箇所を描く『原画』スタッフと、『原画』のポイントとポイントの間を描いて動きを表現する『動画』スタッフです。
原画は動きの重要となるところを描くため、一般的に動画として経験を積んでから担当となることが多いようです。もちろん原画を担当せず動画スタッフとして描き続けている人もいます。
また原画スタッフは1原、2原というふうに分かれていたり、動画スタッフとは別に『動画検査』(通称:動検)と呼ばれる人がいたり、多くのアニメーターが協力して1つの作品を制作しています。
アニメーターの収入はどのくらい?
アニメーターには制作プロダクションに正社員として就職している人と、契約社員やフリーランスとして制作会社から仕事を受注している人に分かれます。正社員として働いている場合、新卒の初年度年収は約280万円程度ですが、これは賞与などを含んだ場合のため契約社員やフリーランスのアニメーターはもっと低い年収になります。
長年アニメーターとして働いている人はその経験やスキルによって契約金額が上がり年収も他の業種程度となる人もいますが、そこに至るまでは収入が安定しない仕事です。
こういった状況を打破しようと、現役のアニメーターや監督から改善を求める動きも起こっており、収入の安定が望まれています。
アニメーターになるには?
絵を描く仕事なので、イラストスキルを学ぶことが前提です。
美術大学や芸術大学など大学でイラストの基礎を学ぶことはできますが、アニメーターとして必要な作画技法や演出スキルといったものはやはり専門学校のアニメ学科などで学ぶのが良いでしょう。専門学校ではアニメ制作を1から学ぶことができるほか、就職の際に必要なポートフォリオ制作など、バックアップ体制も整っています。
また新卒でフリーランスとして働くのは大変難しいため、アニメ制作会社やプロダクションの採用試験を受け、アニメーターとして採用されるのが確実です。
就職後はまずアシスタントとして先輩からスキルを教わったりしながら経験を積み、アニメーターデビューを目指しましょう。
アニメーターに向いているのは?
アニメーションは何千何万というセル画によって作成されています。近年はパソコンの導入で制作しやすくなったとはいえ、なめらかな動きを表現するためにはアニメーターによる多くの作画が必要です。特にTVアニメなどは納期がシビアなことが多く、限られた期限の中で絵を書き上げることのできる体力と忍耐力が必要でしょう。
イラストを描くスキルも重要ですが描き続ければ必ず上達するスキルですので、絵がうまい人より「アニメが好き」という気持ちを持ち続けて努力できる人の方が向いています。
アニメーターになるにはこの学科!
現役アニメーターの指導のもと、産学協同などの実践を重ねアニメーション業界で長く活躍できるアニメーターを目指します。
アニメータースキルだけでなく、グループ制作により演出や仕上げなどアニメ制作一連の流れを実践するので、就職後コミュニケーションに優れたアニメーターを育成します。
アニメーターに関連する仕事
- アニメーション監督
- 制作進行
- 撮影
- 背景美術
- キャラクターデザイナー
- イラストレーター