アニメーション学科

アニメの制作進行になるには

2024/10/02

制作進行の仕事とは？
制作進行になるには？
制作進行になるために資格は必要？
制作進行の年収はどのくらい？
制作進行の将来性は？
制作進行に向いているのはどんな人？
制作進行になるにはこの学科！
制作進行に関連する仕事は？

制作進行の仕事とは？

時間内にハイクオリティな作品をつくる制作のタイムキーパー

制作進行は、映像やアニメーション制作の現場で、スムーズな制作進行を管理する重要な役割を担います。主な業務としては、プロジェクトのスケジュール管理、各部門の進捗確認、制作スタッフとの調整などが挙げられます。
制作物の品質管理も重要で、途中段階の確認や最終的な納品物をチェックして一定の品質を保てるようにします。
ときにはトラブルや予想外の問題が発生することもありますが、その際には迅速に対応し、プロジェクト全体が滞らないようにすることが求められます。制作進行は、アニメ業界の現場を支える縁の下の力持ち的な存在で、責任感と調整力が求められる職種です。

制作進行になるには？

アニメーターとは異なり、制作進行の仕事に就くためには専門的な学歴やスキルは必須ではありません。しかし、専門学校や大学の関連学科などでアニメ制作の基礎を学ぶことが就職に役立ちます。制作過程やスケジュール管理の知識を学ぶことで、現場での業務にスムーズに対応できるようになるでしょう。
特に専門学校では、2年間でアニメ制作の知識やスキルを集中的に学び、大学に比べ憧れの業界や仕事に早く飛び込めるという利点があります。インターンシップやアルバイトでアニメ制作会社や映像制作会社に在学中から関わることも可能です。現場での経験を積むことで、実際の制作進行の流れや各部門との連携方法を学べます。また、業界内の人脈を作ることで新しいチャンスが広がることがあります。憧れのアニメ制作会社や監督のもとで働くチャンスもあるでしょう。
就職後は、先輩や制作デスクと呼ばれる上司について仕事の内容やスタッフを覚えていきます。1人で作品を任せられるようになれば一人前の制作進行と呼べるでしょう。

制作進行になるために資格は必要？

以前は普通自動車免許が必要な会社が多かったですが、現在はオンラインでのやりとりも増え、必ずしも運転免許が必須というわけではありません。
むしろ進行管理をExcelやスプレッドシートなどで行ったり、場合によってはPowerPointによるプレゼンテーションが必要になることもあるので、MOS（マイクロソフトオフィススペシャリスト）などビジネス系の資格を持っていれば就職時のアピールに役立ちます。もちろん「アニメータースキル検定」などアニメに関する資格を取得するのも、アニメーション制作の知識を蓄えたり、理解していることの証明に繋がります。
・アニメータースキル検定
・色彩検定®
・CGクリエイター検定
・普通自動車免許

制作進行の年収はどのくらい？

アニメの制作進行の平均年収は325万円程度。
ただし、制作進行スタッフを管理する制作デスクの場合は、平均年収が514万円ほどに上がります。経験を積んでより責任があるポジションに昇進すれば、年収も上がる可能性があります。また、フリーランスとして活動する場合、プロジェクトの規模や自身の実績によって収入が大きく変動します。
（文化庁令和4年度メディア芸術連携基盤等整備推進事業「アニメーション制作者実態調査2023」調べ）

制作進行の将来性は？

今後、AIや自動化ツールの導入によってルーティンワークの効率化が進む一方、クリエイティブチームとの連携や柔軟な問題解決能力が、より重視されると考えられます。
また、リモートワークの普及により、異なる地域や国をまたいだプロジェクト管理が増え、グローバルな視点や多文化理解が求められます。このようなスキルを持つ制作進行は、プロジェクトの成功に不可欠な存在になるでしょう。

制作進行に向いているのはどんな人？

制作進行は、作品が決められた時間内に完成するように、責任を持って細かくスケジュール管理していきます。そのため、時間どおりに物事を進めたり、計画を立てたりするのが得意な人に向いています。現場では、予定通りに進まないことがしばしばありますが、そんなときにも冷静に対応し、問題解決の方法を考えて行動することが求められます。
また、アニメーターや音響スタッフ、監督など、たくさんの人と連絡を取りながら進めるため、相手に分かりやすく伝えることや、相手の話をしっかり聞くことができる力、コミュニケーション能力も必要です。